【年収は?仕事は?】フリーライターの現実、聞いてみました。
フリーライター…
それは組織に属せず、媚びを嫌い、束縛を嫌い、書くというスキルだけが自分の武器…
PCとペンだけを頼りに、体一つで生きていく職業…
なんだか ”ドクターX 大門未知子” のような出だしではじまりましたが、組織に疲れた人からすれば、なんだか憧れる職業のひとつ、フリーライター。
自分も今後の選択肢のひとつとして考えたいため、先日「フリーライターになるには」という講演に行ってみました。
はたして、フリーライターになるにはどうすればいいのか。
仕事はあるのか。
そもそも稼げるのか。
そんな疑問に答えるべく、講演の内容を素に、そんな「これからフリーライターになりたい人」が持つ疑問に答えていきたいと思います。
▼フリーライターになるにはどうしたらいいの?
質問あるあるで、必ず出る質問ですね。
実はフリーライターって、資格とかいらないんで、誰でも名残ることができる とのこと。
だから、ライティングでお金を稼いだ瞬間から、もうフリーライターって名乗って良いっぽいです。
ちなみに、その講演に来ていた方々。
最初からフリーライターになろうと思ってたかと聞くとそうではなく、
・最初に入ったのが雑誌社だった
・編集プロダクションに所属してた
・出版社でアルバイトしてた
というように、経歴の違いはあれども、まずはライティングの仕事を専門としている会社に入り、経験を積んでフリーになった人が多い ようです。
現在は、ブログから有名になったりすることもできますが、雑誌社や出版社出身のほうが、後述の「仕事を受ける段階で強みが多い」っぽいので、まずはライティング業の会社に飛び込んでみるのが、一番良いとの話でした。
▼どうやって仕事を得ているの?
誰でもなれる一方で、対価に見合った仕事が少ない のが、現在のライターの世界っぽいです。
今、ライターの世界では、誰でもなれる=ライターの数が増えた結果、需要と共有のバランスが崩れ、特にネットライティングなどで、おそろしく単価の安い仕事が横行している状況だそうです。
実際、クラウドソーシングで仕事を検索してみると、1記事書いて300〜500円の仕事がザラ。
これじゃコンビニでバイトしているほうが全然稼げる って話だとか。
じゃあ、フリーライターとして食べている人はどうしているかと言うと、
・編集プロダクションに営業する
・記事の公募に応募する
・飲みの席で紹介してもらったり営業する
など、いろんな手を使って 自分で仕事を取りに行っている とか。
これができるかできないかが、お抱えライターとフリーライターの違いではないでしょうか。
(自分は社員ライターなので、営業できる人マジリスペクトっす。)
やっぱり「黙ってて仕事が来る世界ではない」 ということらしいです。
▼ぶっちゃけ、フリーライターって稼げるの?
ということで、みなさん口を揃えて言ってたのは、「一発当ててやろう!」とか「金持ちになる!」という動機でライターを選ぶのは、正直しんどい」ってことでした。
ちなみに、一口にライターと言っても書く媒体がいろいろあって、それぞれのジャンルで全然違う仕事っぽいようでした。
・誰でも書けるけど、一番単価が安い「WEB」
・ツテがないと仕事を受けられないけど、まぁまぁ単価がいい「書籍編集」
・その真ん中の「雑誌」
で、ぶつけてみました。禁断の質問。
「ぶっちゃけどれくらいの年収なんすか!?」
と、皆さま、顔を困らせながら、一様の回答。
どの媒体であっても 年収は「数百万」で、普通のサラリーマンレベルの年収まで稼げればいいほう、というのが現実のようです。
あと、意外にめんどくさいこと として、お金以上に
・社会的信用が低く、世間ではフリーター扱い(ローン、賃貸、カードの審査で苦労)
・確定申告がめんどい
・何かを発信するぶん、ネットでの炎上や変な人に絡まれることがある
とかあるので、もし「今の仕事をやめてフリーライターになるんだ!」って人は、今まで「会社に守られていたことがなくなる」という覚悟が必要とのこと。
保険とかも含め、意外と会社に守られているもの、多いっぽいようです。
▼最後に、フリーライターに必要なものは?
「それでもフリーライター目指すんだ!」って人のために、持っていれば強みになること、聞いてみました。
・自分が書きたい!という分野をもっていること
・文章書く上での基礎的な体力(長文に書き慣れるとか)
・業界内での人脈
フリーライターになるのは簡単、でもそこからライターだけで食べていくには、やはり未経験者が簡単に踏み込める領域ではないようです。
それでもライターを目指すなら、以下の方法がオススメだとか。
・まずは今の仕事を続けながら、副業としてはじめてみる。
・ブログでもクラウドソーシングでも 書くことを続けて実績をつくる。
・ある程度実績ができたら、業界を知るため、興味あるジャンルの編集プロダクションや雑誌社を訪問(営業)してみる。
小さくはじめて、大きく育てる。
ある程度書き続ければ、それが「自分の名刺」になるとのこと。
なるほど、確かにまずは営業するにも、自分の名刺が必要。
何よりまずは「書いてみる」、自分もやっていこうと思います。
▼まとめ
正直、実は今回の話で一番驚いたのは、一線級で活躍されてる方は、会社勤めがイヤでフリーになろうって感じじゃなく、自分のパフォーマンスが一番上がる生活だったり、さらに仕事の枠を広げようとした結果、フリーになって活動し始めた、ってことでした。
ドキッ!!!
自由に憧れてのフリーじゃなく、さらなる飛躍のためのフリー。
ちょっと考え方が間違ってたことに反省できた意味でも、非常に意味のある講演でした。
やっぱりどの業界でも、スキルを磨くことが大事。
自分もピッカピカに磨き上げれるよう、引き続き書き描き頑張ります!